AMELIEMEMO

antiques+couture AMELIEの店主のブログ。アンティークに纏わるストーリー、また異文化の中で思った事や触発された美しいモノ等つぶやいています。

藍ーインディゴーについて #3

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藍による染色 ー藍液で布を染める行程ー

発酵が進んだ藍の液は黄緑色を帯びた色になり液面に泡を生じています。この時に染液に布を漬けしばらく置いて取り出して水を切ると、黄色から緑色となり、しばらく時間をおいて藍色に変化してゆきます。初めから青ではなく空気に触れて酸化して青になるのです。一瞬の間に色が移ろう自然界での化学反応の神秘は天然藍のイリュージョン。

藍の青い色の濃さは染液に漬け込む回数とどれだけ空気に触れさせるかによって変わり、色の密着度が決まるので染液に着けては出し空気に触れさせるために布を打ち付けたり絞ったりする作業を何度も何度も行います
時間をかけ何度も染色させた布は表面の藍が落ちても、幾重にも続く藍の層がありしっかり浸透しているため青が持続し堅牢です。

アンティークのフランスのインディゴウェアを扱っているのですが、この独特の青色は最低でもこれらの工程が10回以上繰り返されたと聞いています。あの深みのある濃厚な奥行きのある青が100年以上経っても現存しているのはこうした過程からなのです。


さて、染色に使われた染料ですが、一度使った染料はそれほど長くはもちません。というのも藍染めの染料は染色を繰り返すにしたがって、藍分が被染物に付着してとられるので、しだいに薄くなっていくのです。藍は生き物、発酵も不活発になってきます。なのでできるだけ発色をもたせるために液温を調節したり、攪拌したりして毎日ケアが必要でした。次第に染色に不適合になってきたらまた新しく藍建てからして新しいものを作る必要がありました。

 

written by nao AMELIE owner http://amelie.jp/